【完】午前0時日付が変わっても



「愛生ー、こっちー」



千景くんの声が違う部屋から聞こえる。


あれ、またいつの間に移動してる!




「荷物、先に送らせてもらってたんだよな」


「へぇー…千景くんの部屋ちゃんと用意されてたんだ……知らなかったな」




この家にずっと住んでたはずなのに。


まぁ空き部屋に用はないし、入ることもなかったんだけどさ。



部屋の中も綺麗に掃除されてるし、ママは私に何も知らせずこうやって準備をしっかりやっていたんだね……。



なんで私に知らせてくれなかったのか理解できないけど!



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