【完】午前0時日付が変わっても
保育園で出会って、恋をしてもう10年。
この家で再会して、千景くんと一緒に時間を過ごすようになって思いも積み重なっていくばかりで。
途切れそうになっても、ここまで来たんだから、この先もーー、
この先も、どんなことがあっても隣にいようね。
「好きだよ、愛生」
座っている私のほうに来て、しっかりと抱きしめてくれる千景くん。
「うんっ……好き、千景くん」
ぎゅっとしたらその倍、強く抱きしめ返されて千景くんを近くで感じる。
今まで触れられた中で一番嬉しくて、幸せ。
大好きで大事な人を失う痛みなんかもういらないと言っていた千景くんが自分から手を伸ばした。
そのことを後悔させるなんて絶対にさせないよ。
幸せをもらっている以上に、幸せにするよ千景くん!