【完】午前0時日付が変わっても
ーー午前0時日付が変わる頃。
天井を見つめてばかりで全然眠れない私は今日の出来事を思い返して勝手に口元が緩む。
千景くんが好きって言ってくれた。
大事にするって、ずっと。
はぁ〜幸せ。
もうこれしか出てこないよ……!
「愛生」
突然ドアの外から聞こえた声。
飛び起きて、開けにいくと首をかきながら立っている千景くんがいた。
ちょうど千景くんのこと考えていたからさらにドキドキしてしまう。
「どうしたの?」
「眠れないから一緒に寝てくんね?」
「へ?」
「今日は愛生の部屋で」
そう言ってすっと私の横を通り過ぎていった。
振り返ってみるともうすでにベッドの中にいて、壁側を向いて横になってる。
一応、私のスペースは空けておいてあるみたいなんだけど……。