【完】午前0時日付が変わっても


いつ誰かに私たちの会話が聞こえてしまうのかわからない。



困るでしょ、千景くんだって!



自意識過剰だとは自分でも思ってるけどさ……。



ツンツンと突かれて私は振り返った。




「愛生? 今日、夕飯……」


「わかった! わかったからこの話はあとで!」




適当に話をかわされたことにムッとする千景くん。



それには気づかないフリして、さっさと前に向き直った。



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