【完】午前0時日付が変わっても
「じゃあ、さっさと行くか!」
前園くんの声に私たちは席を立って、3人で食堂へと向かった。
お気に入りの場所は大きな柱の裏の窓側の席。
柱があるおかげで人の目とかあまり気にならないし、
隅っこなのでなんか落ち着くという理由でいつもここに座っている。
食堂の中央には上級生が集まっていてガヤガヤしてて騒がしいし…。
それに比べ隅っこは静かな方だ。
「わたし座って待ってるね!」
お弁当持参の聖菜ちゃんはそう言ってにっこり笑った。