【完】午前0時日付が変わっても


「おかえりなさい~」


「……なにその寝起きの声。寝てただろ」


「う……ちょっと眠くて」




テーブルの上にあったリモコンに手を伸ばし、テレビをつけた。



静かだった部屋にテレビの音が加わる。



千景くんはリビングに顔を出しただけですぐに自分の部屋へと向かったようだ。



食べ終えたサラダのパックを片付けながら時計に目をやると、時刻はもう8時半。



あー

千景くん、門限破り!




「腹減った」



「え。ご飯作ってないよ。千景くんいらないって言ってたじゃん」



「……食べてこなかった。いいから早くなんか適当に出して」



「むっ……自由ですねぇ千景くん」



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