昨日の友は今日の恋人!?~甘い視線で迫られて~
1.デート前夜
好きになったら、近付きたいとか触れ合いたいとか思うのって普通なんじゃないの?
別に四六時中、一緒に居たいって言ってる訳じゃない。
でも、一緒に居る時は。
ちゃんと愛してるって言って欲しい。
それって恋してる証じゃないのかな。
「でもさ、それ言った途端、思いっ切り引かれたんだけど」
エイヒレをかじりながら、熱燗をキュッと口に含むと。
私の胃の中にまた、じんわりとした感覚が拡がる。
「紫乃(しの)は、そんなのばっかり選ぶのな」
大学時代の同級生である奏多 翔太(かなた しょうた)は、呆れた顔をして私を見た。
彼は同じく同級生だった私の親友、三崎 桜(みさき さくら)と同じ建設会社に勤務している。
今夜は桜と飲む約束をしていたのだけれど、彼女は急なデートが入り、あっさりと傷心の私を見限った。
『いつものことだから、代役立てといた』と、店に着く直前に御無体な電話が鳴った。
女の友情も男が絡むと、薄っぺらなコピー用紙並だ。
別に四六時中、一緒に居たいって言ってる訳じゃない。
でも、一緒に居る時は。
ちゃんと愛してるって言って欲しい。
それって恋してる証じゃないのかな。
「でもさ、それ言った途端、思いっ切り引かれたんだけど」
エイヒレをかじりながら、熱燗をキュッと口に含むと。
私の胃の中にまた、じんわりとした感覚が拡がる。
「紫乃(しの)は、そんなのばっかり選ぶのな」
大学時代の同級生である奏多 翔太(かなた しょうた)は、呆れた顔をして私を見た。
彼は同じく同級生だった私の親友、三崎 桜(みさき さくら)と同じ建設会社に勤務している。
今夜は桜と飲む約束をしていたのだけれど、彼女は急なデートが入り、あっさりと傷心の私を見限った。
『いつものことだから、代役立てといた』と、店に着く直前に御無体な電話が鳴った。
女の友情も男が絡むと、薄っぺらなコピー用紙並だ。
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