幼馴染みのお友達
「葵......教室出るか....」
「うん。そうしよう。」
ふみに話しかけようとしても、クラスの人達が邪魔で話せない。
ーーあれから、教室をなんとか出た私達は屋上に向かっている。
「見た時、ふみだと思わなかったよ。昔なんて、可愛かったのに....」
「..........そりゃぁ、男には禁句だ。」
禁句と言うのは、たぶん"可愛かった"っていう
言葉のことを言っているんだろう。
「でも、かっこよくなったね。」
「....サンキュ。...葵は、海外に行ってたんだろ?」
「うん。......お父さんに振り回されながらの生活だった。」
「そういや......ぁ。ココ屋上。」
そう言って、ふみは屋上へと繋がっているであろう扉を開けた。