UFOキャッチャー
「やったぁぁぁぁぁぁ!
ねえ、やったよう! 見てみて! ほら取れた!」
友達がセンスが理解できないグロい顔のバナナの抱き枕を抱えながらはしゃいでる。
「ねえねぇ!ねぇって!」
友達に肩を揺らされて、私は引き戻された。
「どうしたの、大丈夫? なんか脂汗かいてない?
体調悪いなら帰る?」
黙ってうなづく私。
「そっかぁ。あたし、満足したし、帰ろ(´∀`)」
心配げに言う友達。
「う…うん…ごめんね。」
やっと私は声が出せた。