陽の沈まない地球
悲劇
1986年7月、この地球に新しいいのちが誕生しました。

名前は七瀬明子(ななせあきこ)と名付けられました。
4人兄弟の末っ子です。
大企業ではないけれど、しっかりとした会社の社長令嬢でもあります。

生まれたときの体重は3217gと、大きく元気な女の子。

親はできる限り明子を抱いて話しかけ、愛しました。

旅行にもたくさん行かせました。

今は誰も、あんな出来事が起こるとは思いもしなかったのです。
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