陽の沈まない地球
4年目のランドセルを背中に、早希は家を出た。
いつもなら5分で着く学校にも、今日は8分かかった。
しかし早希にはとても胸が痛む、短い時間だった。
1995年4月
桜の香りがする春風に髪が流れる。
新品のランドセルをしょって、新しい大きなハコに入る。
胸の高鳴りがとまらない。
左胸には名札をつけ、堂々と胸をはる。
「1年1組 七瀬 明子」
その姿は体育館の端から見ても分かった。
「えー、では6年間君たちが楽しい生活となるようー」
いつの時代になっても変わらない、校長先生のお話。
そしていつも同じ言葉。
そう思うと私は、少しは話をちゃんと聞いていたんだなあと思うこの頃。
いつもなら5分で着く学校にも、今日は8分かかった。
しかし早希にはとても胸が痛む、短い時間だった。
1995年4月
桜の香りがする春風に髪が流れる。
新品のランドセルをしょって、新しい大きなハコに入る。
胸の高鳴りがとまらない。
左胸には名札をつけ、堂々と胸をはる。
「1年1組 七瀬 明子」
その姿は体育館の端から見ても分かった。
「えー、では6年間君たちが楽しい生活となるようー」
いつの時代になっても変わらない、校長先生のお話。
そしていつも同じ言葉。
そう思うと私は、少しは話をちゃんと聞いていたんだなあと思うこの頃。