cherry~甘い蜜~Ⅰ


「いつまで寝てんだ起きろよ」





髪を鷲掴みにされ
わたしは目を覚ました。





「アンタの携帯おもしろいね」






「あたしを悪者扱いするんだ」





そう言ったのは母だった。




寝起きのせいか状況が
今ひとつ掴めない






とにかくわかったのは









私の首を絞めだす母は




普通じゃないということぐらいだった。









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