cherry~甘い蜜~Ⅰ
私とルカは道草をくいながら
学校へと向かっていた。
「そーいえばユズキあの時なんでユズキの親あんたの携帯面白いなんていったの?」
「あぁ。あれは。」
私があの後その言葉を理解するのに
時間はかからなかった。
私の母は昔から私の全てを
知っていないと不安になる性格だった。
その為部屋の中はもちろん
鞄の中机の引き出し財布の中
携帯の中ジャケットのポケットの中
ノートの中教科書ありとあらゆる隙間。
私のすべてを支配したがっていた。
つまり母は私の携帯を見た際
私の母に対する愚痴をいうメールでも
見たのだろう。