無敵な彼女



スッと、切れ長の目を細めた私は、目の前の男たちを真っ直ぐに見据えた。


メガネの奥の、自分のあまりにも力強い瞳に……彼らが一瞬ひるんだのを私は見逃さない。





「………消えろ」





ドスのきいた、低い声で言ってやった。


「お、おい……もう行こうぜ」


「……」


バタバタと男たちが走って行ったところで、クルリと後ろを振り向く。


「姫乃、大丈夫?なにもされてない?」






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