LOVE School LifeⅡ【完結】
「じゃあさ、クリスマスでもイヴでもどっちでもいいから。
一日は、俺と過ごしてくれない?」
「……わかった」
こうなったら、もう頷く以外ない。
まだ10月なのに、既にクリスマスの話とか。
いや、11月近いけどね。
街にイルミだって出てないわ。
「俺ークリスマス、いっつも家にいたから楽しみ」
「え?そうなの?」
その言葉に私は驚きの声を上げた。
だって、てっきり毎年女の子と過ごしてるもんだと。
「うん。一緒にいようってたくさん誘われたけど、クリスマスは出かける気になれなくって」
「……意外」
「だろうねえ。誰も俺が家で過ごしてたなんて思わないと思うよ。
先約あって~って断ってたし」
「んじゃ、私が初めてなんだ」
「そうだよ。愛ちゃんとなら俺、クリスマス外で過ごしてみたいし」
何それ。秋人は素で言ってるんだろうか。
多分、素なんだろうな。
さっきから嬉しい事ばっか言ってくれるけども。
他の子よりも特別なんだなって思えて、どうしたって顔が緩む。