LOVE School LifeⅡ【完結】
「……」
言葉を失う私。
「それで?どうして沙紀に辿り着くの?」
「そいつに詰め寄ったら吐いた。沙紀に頼まれたって。
沙紀を好きだったみたい」
「それで…ね」
少しだけ言葉を濁して、視線を伏せる有紗。
何だろう。
私は思わず、ごくりと生唾を飲み込んだ。
「……黒板のイタズラ書きあったじゃん?」
「うん」
「あれの犯人も沙紀らしいって」
「……」
まじか。
あれは彼女がやったモノだったんだ。
怒りよりも驚きが先に来てしまっていた私。
だけど、秋人は違っていた。
「……っざけんなよ」
一度、舌打ちをすると私の手を振りほどく。
それから、有紗に「どこにいるの?」と低い声で尋ねた。