LOVE School LifeⅡ【完結】

やっと、イタズラの張本人と話が出来る。


正面から対峙する私に、沙紀さんは鼻で笑うと口を開く。



「笑える。話したい事？私はないけど」

「私はあるから。今までの事…全部貴方がやったって本当？」


真っ直ぐに沙紀さんの目を見据えてそう尋ねた。
彼女はクスクスと小馬鹿にした様に笑って、目を細めて私を見る。


「私は何もしてないよ？」

「でも、貴方がやったって！」

「私がやってくれないかなあって言ったら、馬鹿な男達がやっただけ。
ね？やってないでしょ？」

「……直接やってなければいいってものじゃないでしょ」

「だって、言っただけだもん。本当にやっちゃうなんて思わなかったし」



そうやって、ケロっとした顔で言う彼女。
きっと、悪いだなんて一切思ってない。


「秋人を好きなんだよね？」



そう言った途端、彼女の目つきが鋭くなる。
だけど、止めることなく続けた。