LOVE School LifeⅡ【完結】
「別れたんだから喜べっつーんだよ!秋人と付き合えるかもしれないチャンスが巡って来たんだぞ?
なのに、こんな事して自らそのチャンス潰してるんじゃねえよ!」
「なっ…」
「秋人は優しいんだから、こんな事されてる私を放っておけなくなるんだよ。
そんな事も分からないわけ?」
「……」
「自分のした事で、秋人が私に寄って来るの。
首を絞めてるのは自分だってわかってる?」
「……」
何も反論出来ないのか、沙紀さんは悔しそうに奥歯を噛み締めると俯く。
本当に、アホ過ぎる。
こんなに美少女なのに。
真っ直ぐにぶつかっていけば、秋人だってもしかしたら好きになったかもしれないのに。
秋人はそういう人を求めてたのに。
裏で小細工する様な奴、好きになんかなるわけない。
だって、それを秋人は見抜けるんだ。
これじゃ、もう恋愛対象、いや、友達にだってなれない。
もう、他人でしかなくなるんだ。
一度関係を持っただけの。