LOVE School LifeⅡ【完結】
「私は怒ってないけど、秋人は怒ってたよ。
私の代わりに怒ってくれるんだよ、秋人は」
優しいんだよ、秋人は。
本当に。
「そんな秋人を苦しめないで欲しい」
これは切実な想いだった。
たくさん苦しんで来た秋人だから。
もう、苦しんでなんか欲しくなかった。
モテる事って、嬉しい事の様で、とっても苦しい事だよね、秋人。
「はあ?何偉そうに言ってるの?
秋人先輩の事知ってますって感じが本当にムカつく」
「そうじゃん。こんなん誰も幸せになんかならない」
「私と秋人先輩が付き合えたら幸せなの!全てハッピーよ!」
「はあ?」
それに私の堪忍袋の緒が切れた。完璧。ぶっつんと。
こいつは何を言ってるの?
宇宙語じゃないよね?
今、日本語で話してるよね?
「何であんたと付き合って秋人が幸せになれるんだよ!
頭沸いてんのか!?」
そんなんで付き合ったって、秋人は幸せにならない。