LOVE School LifeⅡ【完結】
「秋人が本気で好きな相手と付き合わないと幸せになんかなれねえじゃんか!
それは私でも、あんたでもない!
秋人が決めるんだよ!秋人の気持ち無視してんじゃねえ!」
「何言ってるの!?意味わかんないんですけど!」
私と彼女が言い合ってる中に、自棄に明るい声が響く。
「わかんないって言うのが理解出来ないんですけど~」
……この、声は。
陰から姿を出したのは、秋人。――――ではなくて、本間だった。
「ほ、んま」
「愛ちん。楽しそうな事してるね」
「……」
へへんって笑ってから私に視線を送る。
その後、すぐに沙紀さんを鋭い目つきで睨んだ。
本間のこういった顔をあまり見なくて、私は思わず息を呑む。
「あのさあ、愛ちんの言ってる事の意味まじでわからないの?」
「……」
彼女は何も言えないのか、ただじっと本間を見つめている。