LOVE School LifeⅡ【完結】


「本当は気付いてるんでしょ?
秋人の気持ちなんてさ。
秋人から付き合おうって言ったのは愛ちんが初めてだし」

「え」

「知らなかった?愛ちん」


私は何度も首を縦に振った。
知らなかった!知らなかったよ!



「秋人はねえ、適当なんだよね。そこら辺。
付き合おうって言われて、その時に彼女いなかったらオッケーしか言わないの。
絶対オッケーなの。
それを知ってるから、秋人が別れたと知ったら誰しもが告白しに行くんだよね。
我先にと。そんなの秋人が嬉しいと思うわけない。
だから、彼女いても他の女を抱く。
それでしか、秋人は埋められないんだ」


本間の話に、私までもが言葉を失う。
口を挟むことなんか出来ずに、本間の言葉を聞き逃さない様に耳をそばだてる。

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