LOVE School LifeⅡ【完結】
「だからね、愛ちんが突如現れて付き合ったって聞いた時、またかって思った。
愛ちんもかって。でも、秋人が告白したって言うじゃん?
それを聞いて、やっと秋人の心の許せるヤツが現れたのかなって嬉しくなったんだよ」
「……本間」
「まあ、別れちゃって俺は残念だけど」
「……」
「っつーわけでね、二人の間に君は入れないわけ。
どう頑張っても。だって、もうヤッちゃってるんでしょ?
それじゃ勝ち目なし」
ちょっと待て。
それって私と秋人の間に何もないって言ってるみたいじゃないか?
「本間先輩。この女に私が負けてるって言うんですか?」
沙紀さんは本間にも喰ってかかると、睨みつけてそう言った。
本間はその質問に、目をくりくりっと真ん丸にしてから答える。
「あはは、面白い事言うね。
最初から負けてるって事わかってないの?」
「は?」
本間はまだ可笑しいのか、クスクスと笑っている。
沙紀さんはそれに綺麗な顔を歪めた。