LOVE School LifeⅡ【完結】
「だーかーらー。
一夜を共にした女ってのは秋人にとっちゃ、どうでもいい女なんだよ。
ちなみに俺もー」
そう言うと、あっははって口を開けて笑う本間。
その本間の目の前にツカツカと歩いて行く。
不思議そうな顔をする本間の腹に私は一発、パンチをかました。
「うぐっ、痛っ、痛い!愛ちん、何するの!?いきなり!」
腹を抑えながら、涙目で私を見る本間に更に怒りが込み上げて来る。
流石の沙紀さんも私の行動に驚いてるらしい。
私は絶対零度の瞳で本間を見下ろすと。
「てめえ、最低だな」
そう言った。
固まる本間と沙紀さん。
「……遊んでいい女と、ダメな女ぐらい見極めやがれ。
だからこんな事になるんでしょうが」
「……いや、この子は俺のじゃな…」
「ああ!?」
「っ、すみません」
まじで、さっきの発言にムカついた。
この、沙紀さんって子は本気で秋人が好きなんだ。
モラルなんてどうでもよくなる程に。
そんな沙紀さんに、どうでもいい女だなんて。