LOVE School LifeⅡ【完結】
「いや、いいよ。秋人。別に私気にしてないし」
「愛ちゃんは黙ってて」
「う」
「それと、上履きは?」
「……上履きは捨てた」
「はあ…、そう。んで、謝罪は」
「……」
別に謝罪なんかいらないのに。
ムカついたけど、まあ、ムカつかれる事をしてしまったのは何となくだけどわかるから。
それを肯定するわけではない。
転校してすぐにちゃらおーずと仲良くしてたら、そりゃやっかまれるよなって思うし。
私が仲良くしたかったわけではないけども。
沙紀さんが拳を強く握り締めているのがわかる。
力を込めていて、その色が白くなっていたから。
ゆっくり、こっちを振り向くと私を見た。
それから。
「……ごめんなさい」
そう言ってすぐに踵を返すと、走り去って行った。