LOVE School LifeⅡ【完結】



「いや、いいよ。秋人。別に私気にしてないし」

「愛ちゃんは黙ってて」

「う」

「それと、上履きは?」

「……上履きは捨てた」

「はあ…、そう。んで、謝罪は」

「……」


別に謝罪なんかいらないのに。

ムカついたけど、まあ、ムカつかれる事をしてしまったのは何となくだけどわかるから。


それを肯定するわけではない。
転校してすぐにちゃらおーずと仲良くしてたら、そりゃやっかまれるよなって思うし。

私が仲良くしたかったわけではないけども。



沙紀さんが拳を強く握り締めているのがわかる。
力を込めていて、その色が白くなっていたから。


ゆっくり、こっちを振り向くと私を見た。


それから。


「……ごめんなさい」


そう言ってすぐに踵を返すと、走り去って行った。



< 123 / 319 >

この作品をシェア

pagetop