LOVE School LifeⅡ【完結】
「だってさ、秋人。ざまあ」
「愛ちゃんはいつもこうだからいいんです。傷付いてないんだからね!」
「あはは、確かに。愛ちんってこうだよね」
「でも、手は繋いでる」
トイレから戻ったらしい結城は、どこから話を聞いてたのかわかんないけどそう言った。
しれっと会話に混じるんじゃねえ。
少しだけ不満そうな顔を見せる結城は続けた。
「しかも、ラブも嫌そうじゃない」
「……」
それに関しては何も言い返せません。
最初こそ、手を繋ぐ事に対して抵抗あったけど今はないのだから。
今朝もなんだかんだ繋いでたし。
それは多分、これからもきっと。
「ラブ、俺とも繋げばいいじゃん」
「嫌ですけど」
「何で」
「いや、新ちゃん、それは俺も止めるけど」
バチバチっと火花が秋人と結城の間に散っている。
どうしてこうなった。