LOVE School LifeⅡ【完結】
「新ちゃん、俺さっき言ったと思うんだけど?」
笑顔で話す秋人。
それにもちろん笑顔で返す結城。
何、怖いんですけど。
「聞いた上でやってるんだよ?ラブ、独占法禁止じゃね?って」
いや、何それ。
ラブ独占法禁止って。
何それ。
「あはは、やっぱり愛ちんは罪な女だ」
本間は本間で楽しそうにケラケラ笑ってるし。
どういう事だ、オイ。
「今、お取り込み中?」
そう突然声がして、皆してその声がした方を見た。
そこにはダルそうに、扉に寄りかかってこっちを見ている瞬がいた。
「瞬たん!」
「瞬!」
……瞬、学校で見たの久々な気がする。
基本いないからな。
出席日数大丈夫かって心配になるほどだ。
「あーねみ」
そう言って欠伸をしながら、こっちに向かって来る瞬をまじまじと見つめる。
眠そうに目を擦る瞬。
私の視線に気付いた瞬は、ニヤっと口角を上げた。