LOVE School LifeⅡ【完結】
「それに、もし言っちゃったら口説くな。なんて言えなくなるじゃん」
まあ、今も言える立場ではないと思うんだけど。
それは口には出さないでおこう。
「最初から愛ちゃんは瞬の事気に入ってたし」
「いや、それはないんだけど」
「そう?」
気に入ってたってよりは、気になった、が正しい。
だって、明らか他の三人と見た目が違ってたからね。
女好きって事は後々わかったから、色々納得した。
それよりも、だ。
「秋人は私がそんな簡単に心変わりする女だと思ってるの?」
これは些か、心外だ。
そうそう好きになったりしないのに。
それに、絶対好きにならないと思ってた相手。
好きになんてなりたくなかったよ。
出来る事なら。
それは今も同じ気持ち。
でも、好きになってよかったとも思うんだ。
秋人が少しでも前に進めたのかなって思ったらさ。
だから、今の私を否定する様な言い方はちょっとばかしムカつく。
そんな簡単に心変わりなんてしない。