LOVE School LifeⅡ【完結】
「あ。瞬にバスケの事は禁句ね。
つか、中学時代聞かれるの一番嫌うからさ」
「何か…あったの?」
「うーん、ちょっと、……ね」
困った様に、言葉を濁す秋人。
色々あったんだろうな。
まあ、どうしても過去を知りたいわけじゃないからいいんだけど。
何があろうが瞬は瞬だし。
それは変わらない。
「そっか。口が滑らない様に気を付けるね」
「そうして貰えると助かる」
「色々あるんだね。ちゃらおーずにも」
「そりゃあね。モテる男も大変なんですよ」
「それ……何か、ムカつくな」
「何でっ!?」
何となくだよ。畜生。
言っておくけど、モテない人が大半なんですからね?
そりゃ、秋人と一緒にいてモテる事も大変なんだと思ったよ。
毎日、好奇の視線を浴びていて、それがどんなモノであっても私には耐えがたい。
叫びたくなるよ、見るなって。
まあ、陰で言われるのもムカつくからどうすりゃいいんだって話だけど。