LOVE School LifeⅡ【完結】
しっかりと、前に進もうとしてるんだ。
秋人は。
ちゃんと、私の事を考えてくれてその上で連絡先を消してくれたんだ。
少しでも私の不安材料を取り除く為に。
連絡先を消すなんてしなくてもよかったのに。
その気持ちだけで十分なのに。
だけどさ。
それって。
誤魔化してるわけじゃないよね?
私を好きになろうと、無理に思い込んでるわけじゃないよね?
そんな好き、ならいらないからね。秋人。
言わないでね、絶対に。
やっぱり、好きだって言われたらそれを信じたくなっちゃうから。
「はあ、絶対さ、時間って平等に進んでないよね」
「いきなり何を言い出すの」
ムクっと起き上がった秋人は、一度大きく背伸びをした。
それから、頬杖をつくと私を見て優しく微笑む。