LOVE School LifeⅡ【完結】
秋人の背中を見送ると、入れ替わりに教室に入って来るのは本間と結城だ。
本当にこの二人はセットだな。
仲良し過ぎて引く、いや、もとい。驚く。
「あ、ラブー!」
私に気付くと、ぶんっぶんと手を振る結城。
そんな大声出さなくていいんですけど。
恥ずかしいんですけど。
やめてくれませんか。
まじで。
だけど、言ってもきっとのらりくらりとかわされるだろうから、何も言いません。
無視が一番です。
ばっちし目が合うと、私は何も言わずにふいっと顔を背けた。
瞬間。
「あああああ!ちょ!今、シカトしたよね!?」
すぐに私の前へと回りこんで来る結城。
「何でシカトするの」
「いや、うるさいから」
「ベコッ!!!」
「……」
それ。それがうるさいんですけど。
って、目で訴えてみるけど、ニコニコスマイルの結城には全く届かない。