LOVE School LifeⅡ【完結】
「あっきーから聞いたよ」
だろうね。
あんなに今朝怒ってたのに、嘘のように静かになったし。
「でも、俺納得いってない部分あるんだ」
「ほう」
納得いってなくても、関係ないと思うんだけど。
まあ、私も多少納得いってない。
秋人を好きだから、誰かに言い寄って貰いたいとかはない。
ないけどさ。
やっぱりちょっと、嘘を吐いてるのは嫌だな。
それは有紗、由紀、翔子にもだから。
折角、こっちで出来た友達なのにな。
「少しでいいからさ、俺との時間も取ってよ」
「え?」
結城は私にだけ聞こえる声でそう言うと、目を細めて自分の席へと戻って行った。
……え?
どういう、意味?
結城との時間って何?
私が呆けていると、後ろから本間と結城の話し声がした。
話は盛り上がっていて、今更聞ける雰囲気でもない。