LOVE School LifeⅡ【完結】
「愛ちん、まじでこええよ。
で、でもっ、今日いい子がいたら持ち帰るんだからな!?」
「ええ、だからお好きにどうぞ」
「ぬぐぐ……」
「……せいしろう、お前の負けだ。
今日は持ち帰りなしで行こう」
「そんなあ…俺ご無沙汰なのに…」
結城が宥めると、本間は泣きそうな顔で言った。
そんな本間に追い打ちをかけるように。
「俺も今日は持ち帰りなしでよろしく」
だなんて、瞬まで言うから本間は肩を落として項垂れた。
壁に頭をつけて、何やらぶつぶつと呟いている。
まあ、それは無視の方向で。
「あ、連絡来た。3人来るってさ。よかったあ。
んじゃ、俺達行くね。ラブ、あっきーまたね!」
「それじゃあ」
「バイバイ」
結城は項垂れる本間のカバンを掴むと、ズルズルと引きずって行く。
その後ろを瞬が付いて行った。
三人がいなくなった後、ぽつりと秋人が呟く。