LOVE School LifeⅡ【完結】
「俺達も行こうか」
「そうだね」
私達は並んで歩き、学校を後にすると帰路につく。
本当に寒くなって来たな。
あっという間に冬になって年越しなんだろうな。
少しだけ肩を竦めて、体を震わす。
秋人がそんな私にすぐ気付いた。
「寒い?」
「ちょっとね」
繋いだ手は温かいけど。
やっぱり、出してる足とかは寒い。
「ぎゅーしてあげようか?」
「いえ、結構です」
私が即答すると、秋人は泣きそうな顔を見せた。
いや、そこでうん、抱き締めてって言わないでしょ。
それなら明日からもっと厚着するだけだし。
ブレザーの中にカーディガンだな。
うん、これでいこう。