LOVE School LifeⅡ【完結】
私は秋人のシャツの裾を取ると、きゅっと掴んだ。
傍にいるから。
私はいなくならないから。
少しでもそうやって、安心してくれたらいいな。
傷付いて、どうしようもない時に。
少しでも頼ってくれたらいいな。
例え、それが好きな人だからじゃなくたって。
いいんだ。秋人。
「それじゃあね、愛ちゃん」
「うん。いつもありがとう」
「いいんだって。俺がしたいんだし」
「それでも」
「……全く愛ちゃんは。
明日は俺の家じゃなくていいや。休みだしね。
あ、カラオケ行きたいかも!」
「わかった。それじゃ明日決めようよ」
「うん、そうする。それじゃあね」
お互い手を振ると、秋人が帰路につく。
家に到着した私は自分の部屋で制服から部屋着に着替えると、リビングへと向かった。
母親はどこかに出かけてるらしい。
きっと適当に帰って来るだろうし、いいか。
冷蔵庫を開けると、牛乳を取りコップに注ぐ。
それを持ったまま自室に戻った私は、机に向かい今日の勉強の復習をした。