LOVE School LifeⅡ【完結】

やっぱり私には理解不能だ。
私を好きだと言ってくれたシゲの思考が。


聡子は少しケバいけど、可愛いし、洋服だってちょっとコンビニ行くのすら手を抜かない。
あの完璧な女子力を少し分けてもらいたいぐらいだ。


なのに、そんな聡子よりも私がいいだなんて。


絶対好きにならない相手に突然恋をしてしまう事なんて、誰にでもあるんだろうな。



少しのきっかけで。


私はリビングにいる母親に、「出かけて来る」とだけ告げて文句も聞かずに家を飛び出した。


帰ったらきっと、小言がうるさいと思う。
それも右から左に受け流してやるけどね。


ぽけ~っと無心で見てると、結構時間経っていて。
母親は満足したのか、スッキリしたのかは謎だが、怒るのを終わらせる。


それの繰り返しだから、何度も怒られてしまうのは仕方のないことではある。
だって、直す気が私にないし。


自転車に乗ると、私は結城の待つファミレスまで突っ走った。
到着して、自転車を駐輪場に停めるとファミレスに入った。

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