LOVE School LifeⅡ【完結】
「どう?包み隠さず話すけど」
確かに、聞きたい事は考えたらたくさんありそうだ。
だけど。
「それって、本人に聞かないのってどうなの」
結城から間接的に聞くって、どうなんだろう。
私から誰かに伝わる事はないだろうけど。
それでも、やっぱり結城に聞くのはおかしいと思う。
「やっぱラブって真面目。
根掘り葉掘り聞いちゃえばいいのに」
「……真面目とかって問題じゃないと思うんだけど」
「モラルってヤツ?」
「なんかムカつくけど、そんなとこ」
「あはは、ムカつくって」
おかしそうに笑う結城。
今日の結城はやっぱりおかしい。
その理由を、確かに知りたい。
「……まあ、いっか。それじゃあ、結城について色々聞く事にするわ。
そういう話なら付き合ってあげる」
「うん。何でも聞いて」
「その前に、ドリンクバー取って来る」
「あ、俺も。つか、ラブは座ってて。俺取って来る。何がいい?」
「んじゃ…オレンジジュース」
「ん、了解」
ゆっくり口角を上げると、結城は席を立った。
結城の後ろ姿を少しだけ見送った後、窓の外に視線を向ける。