LOVE School LifeⅡ【完結】
秋人に伝えた方がいいんだろうか。
そう言えば、秋人と結城、なんか一触即発の雰囲気だったよな。
二人の間に火花が見えた気がするし。
ラブ独占禁止法だっけか。
……何だそれは。
はっ、って苦笑したと同時に、結城が戻って来て不思議そうな顔で私を見た。
「何かあった?」
「え、あ。……あのさ」
「うん」
結城は今入れて来たコーラをストローで飲みながら、私の話を待つ。
手渡されたオレンジジュースを受け取ると、ストローを指で弄りながら続けた。
「今日の結城、少しおかしくないか?」
「ぶっ」
ごぼっと変な音を立てるグラスの底から、空気が泡となり吹き出した。
どうやら、ストローに思いっ切り息を吹きかけたらしい。
「な、何をいきなり言うんだ」
動揺しながら、結城は弁解するけど。
私はおかしいとしか思えない。