LOVE School LifeⅡ【完結】
いや、驚くでしょう。
あのですね、生まれてこの方、モテた事なんてないんですよ?
シゲに告白されたのだって、天変地異か何かか。
だなんて思ったぐらいなのに。
結城が口説くって、それはお遊びだろうって思ってしまうわ。
だって、結城はちゃらおーずの一号なんだ。
初対面の私と手を繋ぐという、今でも理解しがたい事をしたんだ。
「うーん、ちょっと違うのかな。口説くとは」
「……は?」
更に意味不明。
お願いだから、日本語で喋って下さい。
眉根を寄せて結城を見ると、結城はごめんごめんと言いながら続ける。
「あっきーにも危機感ってものを感じて貰おうかと」
「危機感?」
「そうそう、危機感」
「……え?はい?」
それでわかるでしょ?って顔しないでもらいたいんですけど。
全く、まーーーーーったく、わかりませんよ?
一からちゃんと説明して欲しい。
じっと何かを訴える様な視線に、結城はやっと察したらしく一度息をつく。