LOVE School LifeⅡ【完結】

「あっきーって、どこか安心してると思うんだよね」

「そうか?」

「うん。俺の側からラブが離れないだろうなって」

「それはないと思うけど」

「ある。あっきーは、新しく好きな人を作るのが怖いから。
きっと自分の気持ちに気付いてるのに、蓋をしてるんだ」

「……」

「俺さ、麗さんと関係持ってるじゃん?」

「うん」

「それに、麗さんは俺の事を好きじゃないよ」

「……え?」


何を言ってるの?
あんなに結城に積極的にアピールしてるじゃん。


初日に見た麗さんは、明らかに結城狙いだってわかった。


私を見る目もまじで怖かったし。



戸惑う私に対して、結城は至って冷静で。
だから、それは本当なのかもしれないと思えて来て、嘘だとまた首を振った。


そんな言葉、信じられる筈がない。

< 195 / 319 >

この作品をシェア

pagetop