LOVE School LifeⅡ【完結】
「叶わない、ってこういう意味だったんだって」
「……」
「いくら血の繋がりがなくても、世間的には兄妹だし。
それをどうにかする事なんて出来なくて、二人は別れるしかなかったんだよね。
一度は結ばれた筈なのに。
きっと、何かをしようにも幼かったんだよ」
「な、にそれ」
苦しくて、苦しくて。
どうして、二人が兄妹なんだろうって。
それを考えると、辛くって。
別れるしかない未来だなんて、誰が想像するんだろう。
私にはよくわかんない。
だって、好きって理屈じゃない。
言葉だけでは説明出来ないのに。
それでも、その関係が褒められるモノではない事だけはわかる。
道徳的に、倫理的に、それが反してるんだって事は。
「まだ……麗さんは。麗さんは…、秋人を、好きだっていう事?」
声が震えそうになった。
更にパーカーを掴む力を強めたけど、大して意味をなしてない。
結城は私の問いかけに、返事をせずに八の字に眉を下げて微笑むだけだった。