LOVE School LifeⅡ【完結】
「……っ」
質問に答えるって言ったじゃん。
そう、心の中で悪態ついてみるけど。
いやでも、結城の顔が、態度が。
肯定って事を意味してて、耐え切れなくって、私は溢れて来る涙を止める事が出来なかった。
結城は涙を流す私に声をかける事なく、困った様な顔でただ泣き止むのを待ってくれた。
もう、意味不明。
ああ、もう何で。
逆らえない運命が、ただ苦しくて、だけど、私にはどうしようも出来なくって。
それが悔しい。悔しいよ、秋人。
どれが最善かなんて、わかんない。
秋人と麗さんに他に好きな人が出来るのが一番いいんだろうけど。
きっと、そんな簡単な問題じゃない。
秋人は麗さんが突然離れたって思ってるけど、違ってたんだ。
離れなければいけなかったんだ。
麗さんは一人で全てを抱え込む決意をしたんだ。
それでいて、私に託してくれたんだ。
どんな想いで、あの日、秋人について話してたんだろうか。
麗さんがまだ好きなんじゃないかっていう疑惑は、正しかったんだ。
そんな事、聞いた秋人の過去があまりにも衝撃的過ぎて、すぐに頭から消えていたから。