LOVE School LifeⅡ【完結】
「清女ってのは、清州賀女子高校。
そこに通ってる美紗緒、小田切美紗緒って女がいるんだけど。
そいつがラブに似てるんだよね、なんとなく。
本当になんとなくだよ。初日清二に言われて、ああ、そうかもって思ったぐらいで。
今も思ってるわけじゃないし、ラブはラブだけど。
たまに似てるなって思うんだよ」
「……それで?その人って結城の何?」
私がそう尋ねると、結城はまた口籠る。
どう答えていいのかわからないみたいだ。
それほど、大事な子だったんだろうか。
タムっちも本間も、結城までもが似てるって思う子がいるんだなんて。
「俺の…、初めての彼女」
「……はい?」
気まずそうに、遠慮がちに言う結城。
初めての彼女ですと?
その彼女に私が似てるって事?