LOVE School LifeⅡ【完結】
「あー。でも、今はもう流石に吹っ切れてるよ。好きとかはないな。
まあ、今でも特別な人ってのには変わりない。
手を出せなかったの、美紗緒だけだったし」
「それから麗さんと出会ったの?」
「うん。クラス変わってさ、あっきーと同じになったからね。
そこからよく遊ぶようになったよ。瞬たんも一緒に」
「そういえばバスケしてたんだよね」
「あ。……あっきーに聞いた?」
少しだけバツの悪そうな顔で、こっちを窺う結城。
それに私は小さく首を振る。
「ううん、バスケしてたぐらいしか聞いてない。
瞬には昔の事聞かないでって言われた」
「……出来たらそうしてあげて」
「やっぱ何かあったの?」
「まあ、ちょっとあったかな。気になるなら言ってもいいけど」
「……いや、いいよ。結城の事以外聞かないって言ったし」
「ん。ありがと」
ニッコリと微笑んでから、結城は「そうだ!」と明るい声を出した。