LOVE School LifeⅡ【完結】
「ラブの事聞きたい!俺」
「私の、事?」
両手に顎を乗せると、瞳をキラッキラさせて私を見る。
期待一杯の瞳。
思わず、うっ。っとなった私は視線を逸らした。
「……私の事といっても、何もないんだけど」
これといって、聞かせて面白い話しなんてない。
好きな人も、付き合った人もいない。
先輩に憧れて、とかもない。
かといって、部活に打ち込んだわけでもない。
勉強も普通だったし。
普通の中学生で、高校生だった。
あれ。なんか、私少し寂しくないか。
いや、充実してる。してると言っておこう。
不満なんて一つもなかったし。
こっち来て、色々巻き込まれてる気がしないでもないけど。
結城と同じぐらい、私も楽観的なのかも。