LOVE School LifeⅡ【完結】
「ラブは何もなかったって思ってるかもしれないけど、それってラブの器がでかいんだと思うなあ」
「……は?」
「なんかあっても、ラブって受け入れてくれる度量を持ってるというか。
だからこそ、あっきーも心許したんじゃない?あ。付け加えるなら麗さんも」
「そんな事ないと思うけど」
「ラブは気付いてないだけ。
だって、沙紀に仲良くしましょって言われたらするでしょ」
結城はそう言いながら、びしぃっと人差し指を私に突き付けた。
沙紀さんが私と仲良くしましょう、だなんて。
絶対言わないと思うけど。
でも、そうだなあ。
「言われたら確かにするかも」
「あっきーが絶対許さないと思うけどね」
「だろうね。でも、そこは好きにさせて貰うよ」
「それでいいと思うよ?ラブっぽいし。俺もそうする」
「確かに結城はそんな感じだな」
「でしょ」
私が頷きながら言うと、結城は嬉しそうに歯を見せてはにかむ。
本当、結城は人類皆兄弟って言いそうな感じだ。
腕を組みながら、妙に納得して一人頷いた。