LOVE School LifeⅡ【完結】
それから、結城は私の事を聞く為か、質問をたくさん投げかけて来る。
それに簡単に返答するだけの私。
「部活は何もしてなかったの?」
「うん、帰宅部」
「彼氏とかは?」
「いなかった」
「好きな食べ物は?」
「カレー辛口」
「苦手な食べ物は?」
「甘いモノ」
「え。まじで」
「うん。結構苦手」
「まじか。それじゃあね。好きなタイプは?
まさか、まだ瞬たんとか言わないよね?」
いや、そもそも瞬だなんて言ってない。
“言っては”いない。
たまたま、初日瞬が隣にいて、たまたま、見てしまったってだけで、特に他意はない。
別に好みってわけでもない。
ただ、ちゃらおーずの中ならって思っただけであって。
それでも、私はもう秋人が好きなわけだが。
「今まで好きな人もいなかったし、わからない」
「いなかったの!?」
結城はそれに、相当驚いたみたいで、目をぱちくりとさせ、更には身を乗り出して聞いて来ている。