LOVE School LifeⅡ【完結】
「でも、ラブ、そういえば歌上手かったよね」
結城は考える仕草を見せると、天井を見上げながらそう言った。
「うーん、自分じゃよくわからないけど。
よくカラオケは行ってたよ」
「すっごい上手かったよ!もう驚いたんだから!また聞きたいし!」
「今度ね」
「絶対ね!えっと~何リクエストしようかなあ~」
「知ってる曲にしてよ」
「いや、知らなくても練習してもらう」
「何それ。めんどくさい」
「バッサリ!ラブ!必殺!俺斬り!ぐはあっ」
「………」
結城は自分を斬る真似をしながら、机に倒れ込む。
それを冷ややかな視線で見守った。
なんだかんだ、朝まで私と結城の話が尽きる事はなかった。
「もう明るくなったね」
「そうだね。眠い」
「あはは。ごめん、ラブ。本当にありがとう」
「いいえ」
「それじゃ、行こうか」
「うん」
立ち上がり、伝票を取ろうと腕を伸ばしたらサッとそれを結城が先に取る。