LOVE School LifeⅡ【完結】
「だって、俺あっきーに付き合ってないなら口説くからね?って言っちゃったもん」
「なんつう嘘を……」
「嘘でもないけど?」
「はいはい、また結城は調子いいわ」
「もー全く信じてないー」
「たった今、大嘘ついたヤツの言葉を誰が信じるんだ」
「ごめんって~。でもさ、俺だってラブを可愛いって本気で思ってるよ?」
またこの男はいけしゃあしゃあと。
可愛いって言われて嬉しくない人はいないだろうけどさ。
じっと見つめると、結城は極上スマイルで返してくれた。
それに苦笑いで返すけど。
「んじゃ、家まで送るよ」
「いや、自転車だからいい」
「まじか。じゃあ運転する」
「必要なし」
「ラブってば冷たい!」
「いつも通りですけど?」
これが私の標準です。
結城、残念ながら。