LOVE School LifeⅡ【完結】
「わかったよ、諦める。
けど、今日の事あっきーには言った方がいいよ」
「え?」
てっきり言わない方がいいのかと思ってたから、私は目を丸くする。
「後でバレるよりはいいでしょ。
俺から言ってもいいよ。騙されて俺のとこ来ただけだしね」
「……正直に言うよ。別に付き合ってるわけじゃないし。
やましい事はないし」
「何もなかったから、ハイ、そうかっていかないのが男心なんですよ。ラブ」
結城はわかってないな~って、肩を竦めると溜め息をつく。
その仕草、まじでイラっとするわ。
「一応、俺ラブの事協力もしてるんだからね」
「これが?」
「そう。これが」
「わっかんない」
「だろうね」
「ムカつく」
「あはは。あっきーの反応、楽しみにしてるわ」
「喧嘩は……しないでよ」
「さあ?」
窺う様に見つめれば、結城は目を細めて笑うだけだ。
これが原因で二人が喧嘩するとか、嫌なんですけど。