LOVE School LifeⅡ【完結】
「わかんない」
私の口から出た言葉は、これだった。
それなりに警戒心を持ち合わせていると、私は思う。
相手が瞬だとしたら、きっともっと警戒してたし、秋人にもすぐに連絡した筈。
だけど、相手は結城だった。
それとも、私がおかしい?
友達だって安心しきってる私がおかしいの?
秋人は一度、溜め息をつくと八の字に眉を下げて呟く様に言った。
「……愛ちゃん、シゲに告白された時、どう思ったの?」
それは責める言い方とかでは、決してなくて。
その時に私がどう思ったかって事を、きっと秋人はわかってて聞いてるんだ。
「……正直言ったら。
ショック、だったよ」
嬉しくないわけじゃない。
でも、その嬉しさよりも衝撃とかの方が上回っていて、何も考えられなかった。
付き合いたい、付き合いたくない。
それよりも最初に浮かんだのは、シゲと話せなくなるのが嫌だ。だった。
私の中で“断る”って事は決まってて、それ前提で話せなくなる事が怖かったんだ。